悪あがき

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悪あがき

あの男性が、さっき云った 直に分かりますとは、こういう事だったのだ。 どうしよう! このままでは、私の人生が 終わるかも知れない。 そう思っていた時 『思い出されましたか?』 彼が急に、立ち止まって 私に話掛けた。 『なんとかならないんですか?』 すると彼は 『なりますよ。 ただし、今入れ替わっている 二人が元に戻る訳ですから 当然、その方の命は今日で終わります。 いかが致しますか? 元に戻って、一度助けた命を 無駄にしますか? それとも 約束を守って 人生を終わりにしますか?』
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