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ほぼ、体の感覚がない。
脳裏には常に氷に襲われているイメージが染み付いている。
、、、しばらくトラウマね。
「く、、、、。あれから、すぐ気絶しちゃったか、、、。情けないわ。」
「動いたら、吹き出るよ。」
治療するは、リスピレス。緑色の光がアイシスを包んでいた。
「リスピレスさん。そうか、城に帰って来てたんだ、私。」
暖かい、、、。リスピレスさんは、こんなにも暖かい治癒魔術が使えたのね。
「、、、なんかすごい修行してきたみたいだね?誰と闘ったの?、、、すごい重症だけど、、、。」
「、、、山よ。」
「そっか、、、。頭も打ったんだね。待ってて。」
「ちょっと!!私はまともよ!、、、山の冷気が、刃となり襲ってきたのよ。それを退けるのが修行だったの。」
「あ、なるほど、、、。でも、山が相手じゃコルディでも厳しいんじゃ、、、。」
「、、、倒した、ってよりは認めたのかな。仲間にした、みたいな感じ。自分でもよくわからないわ。まだ。」
「私も、そうだった。」
女王が静かに入ってきた。
「お姉ちゃん、、、。」
「コルディ、大丈夫だよ。まだ死なないと思う。」
「馬鹿者、殺すつもりか。、、、アイシス、質問するぞ。お主の冷気、強まったと思うか。」
突然の質問に、アイシスは少し考える。
「、、、強まった、というより力を自然から借りられる術を得た感じかな?」
「うむ、山という自然の塊を仲間にしたことによって、大いなる冷気が味方についた。同時に、お主は否定を乗りこえたな?」
「うん、、、。今でもよく覚えてる。否定したら倒せない、じゃあどうしようって。」
「ふふ、、、。私はその時は、お主のような特殊な力、つまり否定の冷気はなかった。そのぶん、純粋な冷気魔力だけはずば抜けていたからな。それでしばらくは防いでいたのだが、、、。」
「コルディの魔力は、馬鹿力だからね。」
「ゴホン。、、、そして、お主と同じように山の冷気達を迎え入れたのだ。アイシス、お主は間違いなく私の次に冷気を操れる存在になったな。」
「、、、うん。お姉様は?、、、あ、リスピレスさんにはばらしちゃったの?」
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