11人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、大丈夫だよ。大体知ってたよ、昔から。コルディのお姉ちゃんなのかなぁって。まさか先代氷の女王、及び氷の鬼神だとは思わなかったけど。」
「姉上は休んでいる。お主を運んできたからな、疲れたらしい。」
「そっか、、、。私も、、、、なんだか、また眠く、、、なってきたかな。
」
「ふ、それだけの出血だ。無理もない。しばらく、、、三日間ほどは休んでいろ。また大変になるであろうからな。」
「うん、、、、、おやすみお姉ちゃん。あとはリスピレスさん、よろしく、、、。」
再び眠りにつくアイシス。
コルディアーナは微笑みながら布団をかけてやる。
「さて、、、。これで準備は整ったな。」
「私たち二人がかりなら、無理矢理メイコちゃんを取り返せるんじゃない?解放しちゃえばさ。」
「それでは副作用があろう、メイコに。、、、自然に離すには、アイシスの否定の冷気と肯定の冷気が必要になる。」
そう、あの妖精には2つの力が必要だ。
アイシスならば、いけるはずだ。
「ずいぶん、妹を信頼してるんだねコルディは。シスコン。」
「当たり前だろう、実力ならアイシスが一番だ。」
「、、、やっぱりニブチンだね。」
妖精王フェアロードの空間
「あの恐怖を感じる眼差し、、、。アイシスと言ったか。」
なんだったのだ?
エルフの魔眼を退けるほどの冷気。
コルディアーナ以上に危険、か。
「フェアロード様、私の方も甘く見ていた部分もありました。」
「アイーダ。ふ、そうだな、おまえはエルフの中では優秀だった。」
エルフ、か。もっとも憎むべき人種をあえて部下にする。
私の憎しみはまだ収まらん。
私を否定した、妬んだエルフ族など。
「いかがしました?」
「下がれ。エルフと話すことはない。」
「は、、、、、。」
反論せずに下がるアイーダ。操られている以上、当然だ。
「ふん、、、。」
エルフだけではない、それ以外も憎い。
ただ憎い、、、。
最初のコメントを投稿しよう!