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「アイシスには特殊な冷気がある。うまく使えば、奴とメイコを引き離すことができるはずなのだ。、、、無論、お主の魔力もこの上なく手助けになる。」
「そっか、重力の魔力で動けなくすればいいんだ。」
「妖精王相手となると、1分も持たないでしょうけど、、、。いいわ、やってやろうじゃない。本当は、水魔とやり合った後だから辛いんだけど。」
「、、、六柱神水魔、奴はそこまで強かったか?お主とて六鬼神、負けるはずは、、、。」
「一時的に退いただけ、とも言うけれどね。ま、今になっては悪いことをしたと思うけど。、、、わかったわ、妖精王の足止め、やってみるわ。」
「助かる、レーシィ。」
「私からも、ありがとうレーシィ。」
「全力でやり合え、っていうわけじゃないしね。、、、さぁて、軽く城下町を歩いてきますか。」
メイコちゃんを助けることは、きっとの贖罪にもなるわよね。クルセイダー。
アテナは元気してるのかしら?
医務室
外を見ていたアイシスは、扉が開くのに気づいた。
「誰、、、?」
「あ!アイシスさん!思ったより元気そうでよかった。」
「ゆ、ユウミ、、、。心配かけたかしら?」
「もー、本当に。私もいろいろゴタゴタしてて昨日顔も出せずにすみません。、、、重症だっていうから、冷や汗かきましたよ。」
「そう、、、。あんたには、一応礼をいっておくわ。」
「へ?なんでですか?何もしてませんよ?」
キョトンとするユウミに、アイシスが照れくさそうに言った。
「あんたへの苛立ちがなかったら、私は修行を乗りこえられなかった。体が治ったら、覚えてなさい。」
「え!?」
「おやすみ。」
「ちょっと、アイシスさん!私はなにかしたんですか?、、、まぁいいです、助けになったなら、、、。とりあえず今日はずっとアイシスさんの介護をしますね!ずっと!」
「そういうところが苛立つ原因なのよ、、、バカ。でも、ありがと、、、。」
あんただけは、私に温もりを与えてくれる。
いらない温もり、、、。
でも、助かるかな。
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