11人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ、ソーリス。」
横で見ていたエキドナが、問いかけた。
「はい?どうしました、エキドナ。」
「ミレイナの六柱神は、水と竜の力なんだよね?」
「えぇ、そうなりますね。無属性だった地竜にミレイナさんの水魔力が加わった、、、。」
「私の蛇神もさ、厳密に言うと水と蛇の魔力なんだよね。」
「あら、、、。」
そういえば、そう。似てるわ、ミレイナさんとエキドナは。
私たちの魔力は純粋に水や冷気だけの六柱神の力。
「だからさ、ミレイナにも私の蛇みたいに竜が寄ってくると思うよ。あっちから。」
「エキドナ?竜なんて蛇ほど、多くはいないんですよ。そんな簡単には、、、。」
「そうですわ、竜はほとんど伝説の生き物、、、。生きている内に会える保障は、、、。」
「そかな。」
私も、蛇なんて滅多に見かけなかった。だけど、継承してからは家にまで来るようになった。
、、、同じなんじゃないかな。
雨の国、王宮街。
マリアは暇をもて余していたので、ヤクモを連れてふらふらしていた。
「、、、なぁ。」
「なんだい、ヤクモくん。」
「率直に聞くよ。あんたならマジになればメイコを助けられるんじゃないか?」
「ほう、なんでそう思う?」
「誰もあんたの本気を見た人はいないけど、マリアからは底知れぬ魔力が感じるんだよ。だから、、、、もしかしたらってさ。」
「残念だ。あの妖精には、さすがに及ばない。巫女もな。あの時、妖精が本気だったら私たちは終わっていたよ。」
「エキドナが気になっていたみたいで、ヤル気なかったみたいだしな、、、、。ん?」
「どうした?」
「なんかあっちが騒がしいけど、、、。」
「ほう。あれは、、、。」
二人は入り口に向かう。
そこにいたのは、、、。
「え!?」
「コレは、、、。竜だね。」
「え、うん!?」
「ドラゴンだ。」
「な、なんでこんな所にいるんだ!?何だか暴れる雰囲気はないみたいだけど、、、。」
赤い竜。五メートルはあろう、巨大な竜だ。
無論、魔力の高いヤクモとマリアを見て話し始めた。
「おお、お主たち。柱の神々とお見受けする。」
最初のコメントを投稿しよう!