高潔を愛(アイ)しすぎる氷

50/50
前へ
/264ページ
次へ
妖精王の場 少女メイコの姿を借りた妖精王フェアロード。 女神の友人、エルフを憎む三柱神。 メイコの意識は、ある程度だがフェアロードの中身を理解できていた。 彼女も十二柱神、その強い魔力でフェアロードに語りかける。 「フェアロードさん、、、。私は如月メイコ。冷皇よ。」 「、、、、、、、何の用だ。お前が柱神だというのはわかりきっている。」 「あなたは、、、。憎しみで全てを消してしまうの?」 「もう、止まる気もない。私は私だからな。、、、、、妖精の力をなぜお前が得たと思う?」 「あなたが、、、干渉していたから?むかしから、、、。」 「違うな。お前は私の可能性だから、だろう。」 「可能性、、、?」 「、、、私は明日、お前の友人達を滅ぼすことになるだろう。黙って見ているがいい、冷たき娘。」 「私、あなたの記憶を少し見た。、、、、、、あなたは、ただ一人の女性を愛してる。はっきりと見えなかったけど、十字のイメージが見えたの。、、、あの人は、誰??」 「、、、っ!!それ以上踏み込めば、私の体といえど破壊するぞ。如月メイコ。」 「、、、、、、、。」 「ふ、眠りについたか。十字、か。」 遠くを見るフェアロード。その元にやってくるマクダエル、サーニャ。 「妖精王様っ、明日は本気で暴れていいんだよねー?」 「ああ、好きにしろ。まずは境界を亡くす。マクダエル、お前もだ、好きにやっていい。」 「まー、剣皇と決着を付けなきゃ、ね。うちの娘達も退屈してるし。」 「、、、、、セイクリッドと冥王とはあまりやりあうな。あれらは私が砕く。」 「ふーーん、、、。」 あの人、そんな強い人だったんだ。あの時はそこまでわからなかったなぁ。 ふふ、まぁ、いっか。 私の獲物は誰かなぁ?
/264ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加