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姿はメイコだが、まるで正反対の冷気。
寒ささえなく、暗く重たい冷気はソーリスとエキドナを絶望的にさせていた。
「私を、、、、、。セイクリッドや冥王無しで止められると思ったか。」
妖精王フェアロード、あくまで高圧的に二人を見下ろす。
「メイコさん、いえ、、、。妖精王でしたね。やはりあなたは、この国の魔方陣を開くつもりですか。」
「やめなよ、そんなこと、、、。」
エキドナに少し目を向け、そらすフェアロード。
「、、、、、。もはや憎しみは、止められん。どいてもらう。」
「憎しみですか。何に対して、ですか。」
「、、、、、私を迫害したもの全てだ。」
「ソーリス、この人はもう話してわかる人じゃないよ。、、、あの目は、本当に絶望してる。」
「エキドナ、、、。悲しいですが、仕方ありませんね。、、、妖精王、あなたは私たちが止めます。」
水が舞い始める。
「ソーリス、解放できるの、、、?」
「ええ、問題ありません。」
巫女様は魔方陣を抑えることに手一杯。戦いに加わる事は厳しいでしょう。
ならば、わたし、水魔ソーリスができることは、、、。
魔方陣のある広場
「今回ばかりは、覚悟せねばな。」
巫女セイクリッドは不安定な魔方陣を魔力で抑えていた。
妖精王フェアロードが本気ならば自分でも勝てない。
「強いくせにろくに戦わないマリアはどっかに行ってしまうしのぅ。ほんとにどうしようもない。」
、、、間に合うかのぅ、あやつらは。
雨の国だけでは、妖精王には勝てぬ。
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