妖精の産む悲劇

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「ミレイナ!!やれそうか!?」 「もう少し、、、ですわ!」 「くっ!!、、、来たか!」 刃が迫る。槍を構え、円を描く。 軌道上に点を8つ。 「ウォーターグランス!!」 8つの矢が、目をつぶったままのマクダエルに。 だが、相手は化け物。半分以上かわされる。 3つだけは命中。 「、、、、、つっ?!やってくれる、わねぇ。よりにもよって、こないだの傷に、、、。」 さすがに防御までは完璧にできなかったわね。 「、、、思ったより深手!?ミレイナ、今しかない!」 「竜の、、、。竜の荒々しき咆哮、その波動を水とし、敵を破壊せよ。、、、、、、咆哮水牙っ!!」 ミレイナの体から、波紋のような形がマクダエルに向かってゆく。 まさに咆哮。 それらは水となり、音の攻撃となりマクダエルにぶつかる。 「ぐぅううっ!?なに、、、?この雄叫びのような、津波に襲われるような感覚は!」 マクダエルの動きが止まる。 動けないのだ、幾度となく続く波紋の咆哮に。 (ヤクモくん!!今だよ!) 「わかった!!、、、水を投げ込む!」 マクダエルの周囲に水玉。 「そして、、、。爆発させるように弾き飛ばす!!アクアスプラッシュだ!!」 弾け飛ぶ水の魔力。 もはや、マクダエルの姿は水の中。見えはしない。 ミレイナは、一瞬の解放に膝をつく。 「よくやったミレイナ!すごいな、パワーならミレイナのほうが、、、!」 「り、竜のおかげですわ、、、。一瞬で魔力を持っていかれましたわ、、、!」 こ、これでダメなら厳しいですわよ、、、! サーニャ対プロシア・ユーリカ ユーリカの風のバリアがあるプロシアが優勢だ。 サーニャはまだ本気ではなかった。 「あは、、、。こないだの続きやろっかあ。」 「プロシア、来るわよ!」 「ああ!」 あああもう、コルディアーナとかリスピレスが来てくれないかなぁあ!ほんとに!
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