妖精の産む悲劇

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フェアロード対ソーリス・エキドナ フェアロードの魔力は基本的に冷気だった。 ベースがメイコのためか、冷気のみしか使わない。 「ふ、、、。この体を傷つけまいと、好きに攻撃できないか?」 「わかっていて聞きますか。戻すつもりはないのですか?」 「まだ、準備ができていない。」 「まだ、、、?」 返すつもりはあるということ? それとも、本来の姿に戻る前の段階的な、、、? 恐らく後者ですか、、、。 「わかりました。、、、エキドナ、いきますよ。」 ソーリスの合図が、解放だとわかったエキドナもまた、解放する。 「うん。、、、蛇神解放。」 肩から生える蛇。その眼光は、全てを束縛する。 「来たか、、、。そして、水魔も、か。」 「ローザさん、行きますよ。水魔、、、解放!」 沸き上がる水の柱。 そこから生まれる青く輝く、ソーリス・レナス。 六柱神最強の称号。 「、、、、、お前たち相手では、少してこずりそうだな。」 「ならば、退いて下さい。」 「く、笑わせる。負けることもない、がな。」 「ほんと偉そう、、、。メイコを返してもらうよ。」 エキドナの蛇が仕掛ける。 「、、、、、ち。」 羽から生まれる冷気。それらが、生き物のように動き蛇を抑える。 「あの羽、、、。やっぱりいろいろあるみたいだ。」 「そうですね。一気にいきます、エキドナは下がって下さい。」 「え、、、?」 「全てを貫く水の閃光よ。あの敵を穿て!」 圧縮された水がフェアロード向けて放たれる。 威力は、山に穴を空けられるほどだ。それが、解放した彼女の魔力。 「なに、、、!?ソーリス、お前はメイコを殺すつもりか、、、!」 とっさにかわすフェアロード。 さすがに直撃はまずいと考えたのだろう。 「あなたでも、、、。恐怖があるのですね。」 「こいつ、、、!」 水魔ソーリス、こいつは鬼神より、、、、、!
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