妖精の産む悲劇

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すかさず、追撃。圧縮された水のスピードは、そう何度も避けられるものではなかった。 「ちぃ!仕方ないか、、、。負担はかかるが、、、。」 フェアロードが左手をかざす。 すると水は蒸発してしまう。 「な、、、!いったい、何を、、、?」 あれほどの水を一瞬で蒸発させるなど 、、。 「ソーリス。今の、、、多分熱気だよ。熱かったもん。」 「熱気、、、。まさか、フェアロード、あなたは、、、。」 「火の魔力を持っている、ということだ。驚いたか?」 「馬鹿な、、、。2つの魔力を持つなど、不可能では?しかも相反する魔力を、、、。」 「それができるのが、わたし、三柱神だ。お前たち十二柱神や六鬼神より高位の存在だぞ?」 「三柱神、、、、、。」 やはり、格が違うということですか。相手はもはや創造神。 「だが。お前の大魔術ならば、蒸発はできん。」 「、、、、、挑発、ですか?」 「ふ、やってみるか?」 「ソーリス、、、。」 「大丈夫ですよ、エキドナ。メイコさんを砕いてしまうわけ にはいきませんね、、、、。」 ソーリスが思案する中。 彼女らの目の前に、冷たい柱が生えてきた。 二つの光だ。 「な、なんですか、これは、、、?」 新手? 「、、、、、あ、女王様だ。」 そう、現れたのは氷の女王コルディアーナ。そして妹のアイシスだった。 「済まぬ、遅くなってしまった。水魔よ、攻めあぐねているか?」 「はい、なにぶんフェアロードの体は大事な人のものですから、、、。」 「あんた達は下がってなさい。私たちがあんな奴、倒してやるから。」 アイシスが偉そうにして、エキドナは気に入らないようだ。 「なにお前。女王様はわかるけど、お前に何ができるの?噛むよ。」 睨むエキドナ。 その魔力に圧されたアイシスは。 「ひ、、、。ちょっとお姉ちゃん、あれも敵なの!?」 「いや、、、。済まぬ蛇神。妹は少し高飛車でな。許してやってくれ。」 「別に、、、。」 妹か。、、、ツンデレが増えた。
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