妖精の産む悲劇

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突如やってきたコルディアーナ、アイシス。 そして、、、。もちろんあの女も現れた。 「、、、、、なぁんだ、いいところだったのに。まさか風のお姉ちゃんが来ちゃうなんてなぁ。」 静かに、風に黒髪を揺らす彼女。 ゆっくりとプロシア達に振り返り、、、。 「、、、間に合って、よかった。私はあなた達に死んでほしくないから。」 「リスピレス、、、!本当に来てくれたか、、、!助かったよ、ほんと!」 「ええ、ほんとに。、、、。」 助かったけれど、しきりにソーリス達の方を気にしている。 あちらには、確かメイコがいたはず、、、。 「でもね。あなた達二人なら、勝ててたかな、、、。死神には。」 「、、、、、!!お姉ちゃん、それ、本気で言ってるのかな?」 さすがにサーニャも、カチン、ときたようだ。 だがリスピレスは変わらず静かに話す。 「あなたじゃ、この二人には勝てないよ。解放しても。だって、ユーリカはエルフみたいだし。」 「え、、、、、っ!!?」 いきなりの発言に戸惑うユーリカ。 「あれ、お前エルフだったの?ユーリカ。」 「ま、まさか、、、。知らないわ、そんなこと、、、。」 確かに、耳が少し長いのはわかってた。けれどリスピレスさんほどじゃ、、、。 「へーー。そうなんだぁ、じゃあ妖精王様の敵だね、ユーリカは。」 「、、、サーニャ。しばらく私と闘ってもらうよ。コルディのほうが終わるまで、、、。」 「あはは、じゃあ死ぬ気でいかないとまずいかな。」 なーんか、いきなりハードル上がっちゃったなぁ。 正直、厳しいよねー、、、。 ライドール対四天王・朱、黄 「ぬ、、、ぅう。」 巨体がふらつき、膝をつく。 武人ライドールでさえ、彼女を止めることはできなかった。 「はぁ、はぁ、、、。この武人、まだ意識があるか。私の炎の一撃をくらい生きているとは。」 「侮りすぎたみたいだねぇ。さっさと息絶えてもらおうか。」 構えると、ライドールの目の前に二人の人物。 「!!あんたら、、、!」
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