剣と剣の先にあるもの

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何度かの攻撃をかわし、ロイは何を思ったか民家の屋根に立ち身を晒した。 『、、、!!な、何考えてんのよあんた!!死にたいの!?』 『いいや。』 『だったら、何でそんな目立つ場所に、、、!いい的じゃない。』 『そう思うなら、撃ってみろ。俺は動かんから。』 『、、、、、。』 なに、あの余裕。確かにここから撃てば当たる。 でも、明らかにこれは罠。 かといって、あいつは剣一本あるだけ。 あの剣に、私の波動砲を相殺できる火力はないわ。 『後悔しても知らないんだからね!!』 巨大なそれを抱え、ロイに照準を合わせる。当たれば、戦闘不能。 だが、ロイは変わらずの冷静さ。 『リズ研究長に改良してもらった、この黒剣。今までは近接でのカウンターにしか使えなかったが、、、。』 黒剣も、流派だ。いろいろな技がある。 つばぜり合いの中、カウンターを取る方法。衝撃を吸収して、一気に放つ方法。 そして、さらには剣自体を、、、。 『いっけー!!波動砲ー!!』 放たれる爆音。 まさに一直線にロイへ向かう。 、、、その道の途中。黒い剣が阻んだ。 投げたのだ、剣をそのまま、波動砲に向かって。 かつての黒剣の強度では、波動砲に耐えきれない。が、改良した黒剣ならば。 『剣を投げ、剣自体でのカウンター。はなれていても、勝手に反撃してくれる。便利なものだな。』 『はぁ、なによ!あんな剣、、、!?』 いや、ただ盾にしたわけじゃない。 私の波動砲を吸収してる!? 黒い波動が、、、 『確かにお前の波動砲はたいした威力だ。だが、単純すぎる。、、、今まで戦ってきた相手は、化け物だったぞ。』 『そ、そんなーーー!!』 攻撃をそのまま、剣から返される。 避ける暇もなく、アリシアは波動砲の爆発と共にいずこへと。 『、、、久々に、戦いに。1人で勝てた気がするな。』 、、、全く。さて、ツンデレ隊長はどうなったかな。
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