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「悠斗のこと王子様なんて言ってる女の子たちは、きっと本性を知らないか脳内お花畑なんだろうね」
「おい、奈々。何か言ったか」
「別に?」
あたしを威圧的に見下ろして、睨みつけてくる悠斗に負けじとにっこり満面の笑みでそう返す。
悠斗とは家が隣同士で、親同士が中学からの親友だとかでめちゃくちゃ仲がいい。
だから、あたしと悠斗はよく一緒のベビーベッドに寝かされていたとかいないとか。
…要するに、あたしと悠斗は俗に言う“幼なじみ”ってやつだ。
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