序章

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薄暗い夜道一人の少女は 壁に手をつき体を支えながら 歩いていた。 「ハァ、ハァ」 額に冷や汗が浮かび 髪が濡れる。 腕から流れるのは真っ赤な血。 何時もなら止血すれば止まる血が 全く止まらなかった。 「…毒…です…か…」 私も此処までか、 と自重気味に笑う。 意識が朦朧としてくる中 近づいてくる集団が見えた。
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