見えない力から見える力へ

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オレの名前は小崎ユウ(おざきゆう)。 普通の高校1年生だ。 友達と一緒に遊んだり、勉強したり毎日が楽しい、そんなオレだけど皆と違う所があるんだ。 って言うよりも自分の思い込みかもしれないけど自分は誰かに操作されているんだ。 ゲームのブレイヤーが十字キーの右を押せば右、左なら左というように。オレは誰かにゲームの主人公として操作されてる感じかな。 なぜか最近そんなことを思う。 だから自分が立ったり座ったりするのもオレを操作している人のコマンドなのかな?…なーんて毎回思うわけさ。 そんなオレも誰かを操作することがある。RPGの主人公だ。オレはそのゲームをしながらコイツもオレと同じことを思っているのかな?と思う。 もちろんオレがゲームをしているのもオレを操作する誰かのコマンド操作かもしれないが。 そんな中、遂にオレは決定的な証拠を自らが実証した。 とある4月の模擬試験だった。最初は英語だった。英語は全くの苦手で前回の点数は20点。 …しかしこのテストはなぜか分からないが自信があった。あり得なかった、スラスラ書けた。国、数、社…すべてそうだった。 そして今日その結果が返ってきた。適当に書いた難関大学の判定がAだった。 …これはきっとオレを主人公にしてる奴が問題の正解数によってストーリーが変わるから多分、この3次元という名のゲーム画面の外でカンニング(攻略本を読んで)やったのではないかと思わざるをえなかった。 案の定、オレのストーリーは劇的に変化した。その日は周りのヒーローになった。
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