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彼の名前は、穂乃崎 美斗(ホノザキ ミト)。 この学園に入って、最初にできた友人である。 ふわふわのミルクティー色のくせ毛に、くりくりの黒目がちな大きな瞳。 小さな背と、愛らしく整った顔立ちは正に美少年、と言うより、美少女のほうが似合うかもしれない。 そんな彼は今、薄桃色のほっぺを膨らませて、プリプリと怒っている。 「もうっ!そんなんじゃ、いつか体壊しちゃうよって言ったでしょっ?そうでなくても、体弱いんだからっ!」 「だ、だって。あんまりお腹空いてないし……」 「言い訳無用っ!」 「うぅっ……」
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