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「恋、かぁ……」 「へっ?」 僕の口から溢れた小さな呟きに、次のメロンパンに取り掛かろうとしていた美斗の手が止まった。 大きな瞳をまん丸にして、まじまじと僕を見つめる。 なんだかその視線がむず痒くて、僕は身動いでしまう。 おかしなこと、言っちゃったかな。 「……雪葉、恋、してるの?」 「えっ?」 突然、美斗が真剣な瞳でそう言うものだから、今度は僕が目を丸くしてしまった。 どうやら、勘違いをされてしまったようだ。 僕は慌てて首を横に振る。
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