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｢まさか……鈍感かつ無自覚ではあるな、とは思ってたけど……無知でもあるとは……｣
｢えっ？な、何っ？｣
ぼそぼそと何事か呟く美斗。
聞き取れなかった僕は聞き返すが、美斗は答える気が無いらしく、上手くはぐらかされてしまった。
一体、なんだと言うのか。
｢まぁ、ちょっと驚いたけど、雪葉だからなぁ。あり得なくないか。なんか、興味無さそうだよね｣
美斗が小さく溜め息を吐いてから、パンをかじる。
なんか僕、馬鹿にされた？
僕は少しムッとして、唇を尖らせる。
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