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暫く、ぼんやりと外の景色を眺める。 こういう時、窓際の席は最高だと思うな。 木々の周りを戯れながら飛び交う小鳥達を、微笑ましく思っていると、 「あぁっ!?雪葉、またそれだけしか飲んでないっ!」 突然聞こえる知人の大声。 思わず肩が跳ね上がってしまった。 同時に飛び跳ねた心臓の辺りを抑えながら振り向く。 そこには、両手いっぱいに購買の菓子パンやら惣菜パンを抱える、小柄な友人が立っていた。 「み、美斗。脅かさないでよ」
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