ママ(舞菜美)の過去

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1987年1月7日、午後12時45分。広島のとある産婦人科で1人の赤ちゃんが元気な産声をあげた。その赤ちゃんの名は「加川舞菜美」。でも少し様子がおかしい。医師と看護師が慌ただしくしているのが舞菜美の両親には感じ取れた。何故なら生まれてきた舞菜美を医師や看護師達は両親に真っ先に見せなかったからだ。 両親が舞菜美と初対面したのはその2日後の事。両親は絶句した。 舞菜美「赤ちゃんってお母さんのお腹の中で耳や鼻や目とかが作られていくでしょ?それが私の場合は口と鼻が不完全な状態で…」 舞菜美の母親はその時ショックを受けた。だが虐待などすること無く惜しみない愛情を注いだ。 舞菜美「すごいよね…私だったら怖くて育児放棄してそうなのに、お母さんちゃんと育ててくれた」 だがこの後、舞菜美にあらゆる災難が振りかかる事など誰も予想していなかった。
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