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私たちはトイレの個室に入ってしまった。
もう、後戻りはできない。
鍵を閉めると、男は私を座らせた。
「清純そうなのに本当はえっちなんだね?また触られたくって同じ車両に乗ったの?」
男の問い掛けに私は必死に首を横に振る。
否定できないことが恥ずかしくて、何もかも見透かされているようで、男の顔を見ることが出来ない。
「ねえ、どうしてほしい?」
極度の緊張と羞恥で言葉が出ない。
「どうしてほしいのかちゃんと言ってごらん?」
私は男のスーツの裾をぎゅっと掴んだ。
「……って」
「何?聞こえない」
「……さわって…くだ…さい…」
「じゃあ、触って欲しいところ俺に見せて」
自分でスカートを捲くり、内股気味に小さく足を広げる。
「見ててあげるから自分で触ってごらん」
男の声や口調はとても優しいのに、従わざるをえない威圧感があった。
私は早く触れてほしくてそっと自分の指を下着の上から這わせた。
そこはすでに濡れて敏感になっていて、小さなため息が漏れてしまう。
恥ずかしい。見られてるのに指が勝手に動いてしまう。
「…ぁあ…はぁ…んっ…」
「すごく可愛くてやらしい。昨日は帰ってからひとりでシたの?」
「し…てないっ…です」
その答えが嘘だということは相手も気付いているだろう。
「も、だめ…っ… 」
今まで扉に寄りかかりって私を上から眺めていた男がようやく動く。
私の額にそっとキスをすると、全身で覆いかぶさってきた。
男の右手が下着ごしに触れると、身体がびくっ、と跳ねる。
布地を通して男の指の感触が伝わってくる。
「や…ぁっ…ぁあぁぁ…っ」
すでに限界が近かった私はほんの数秒で達してしまった。
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