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戮『菜月、一緒に帰ってやるよ。さっさと準備しろ。』
尊『戮、そんな言い方はないんじゃない?一緒に帰りたいのは戮の方だろう?』
大体予想はできていたがまさかあの二人がくるとは…。
私は立ち上がると早くこの場から離れたい一心で美佳の腕を掴んで早足に教室を出ていった。
戮『ちょっ、おい!待てよっ』
教室を出ていこうとした私の肩を慌ただしく掴み帰るのを阻止された。
正直この二人と一緒に帰ると目立って仕方がないので嫌なのに…
不機嫌というより怒りを露にして私は振り替えると戮は一瞬ビクッと身体を震わせた。
菜月「なに?」
戮『なんでそんな顔すんだよ。ただ俺が一緒に帰ってやるって言っただけじゃねぇか。』
尊『仕方ないよ。戮の頼み方が悪かったんだよ。ねぇ、菜月。僕も一緒に帰ってもいいかな?』
戮とは違い偉そうでもないし尊だし嫌なわけがない。
私は怒りの表情から笑顔になりいいよと一言だけ言って尊の手を掴んだ。
菜月「でもこの後何か奢ってね?勿論美佳の分も」
尊『菜月と帰れるならそれぐらいお安い御用だよ。』
美佳『やったー!!』
尊と美佳と仲よさげに話して帰ろうと歩みを進めるとまた肩を掴まれた。振り向くと少し下を向いて悔しそうに唇を噛み締めている戮がゆっくり口を開いた。
戮『お、俺も一緒に帰らせて…ください。』
か、可愛いっ
思わず戮を抱き締めて頭を撫でた。幼なじみだから気にしないっ
菜月「しょうがないなー。可愛いし私も少し言い過ぎたところもあるから一緒に帰ろうっ」
戮『お、おいっ!止めろよ///』
顔も赤くしちゃってー
可愛過ぎるっ
でもこれ以上やるとマジギレされ兼ねないので渋々ながら戮を解放をする。
私達の様子を見てポカンとしている美佳と尊の所に駆け寄り美佳と手を繋いでルンルン気分で学校を出た。
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