入学式

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菜月「何で溜め息!!可笑しいでしょっ」 美佳『だって…ねぇ?』 私だけが溜め息に疑問を持っていたのか他の三人は呆れたまま。 美佳は周りに同意を求めるかのように尊と戮を見た。 戮『だな。』 尊『そうだね。ここまで鈍感さんだと僕も流石に苛々しちゃうよ。』 菜月「え?えぇ!!私のせいで尊にストレス溜めさせちゃってたの!ごめんね?」 苛々してしまうと聞けばとんでもない罪悪感が湧いた。 尊『別に、菜月は謝るんじゃなくてその鈍感さを直そうね?ほら、早くアイス食べないと溶けちゃうよ。』 菜月「?よくわからないけど、尊が苛々しないためにも頑張って直すよ。あっ!手に付いちゃった…。」 アイスが溶けてしまい手に付いてしまっている。 手がベトベトする… どうしようと悩んでいると横から尊が手を伸ばして私の腕を掴んだ 菜月「どうしたの?」 私の問いに応えもせず唇をゆっくり近付けて手に付いた溶けたアイスを舐めた。 菜月「にゃにゃにゃにを!?///」 パニックになり過ぎて私は噛み噛みで顔を真っ赤にしていた。 尊『ただアイスを舐め取っただけだけど?顔真っ赤にして可愛いね…菜月。』 菜月「もぉー!!尊だって誤解されちゃうんだから気をつけたほうがいいんだよ?」 尊『はいはい。わかってるよ。菜月は本当に鈍感なんだから。』 菜月「尊五月蝿いよっ もう知らない」 自棄になりアイスを一気に食べるとまだベトベトしている手を洗うためにお手洗いに行った。 戮『おい尊。どういうつもりだ。あれはお前からの宣戦布告だと思って受け取ってもいいんだな?』 尊『戮だってそうじゃないか…。僕はただ自分のやりたいことをしているだけ。菜月をどう思っているかは戮次第じゃないかな?』 二人が睨み合っている間美佳はどうしたら良いか分からず交互に見ながら静かにアイスを食べていた。
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