入学式

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はぁ…思わず溜め息が出てしまった。 最悪な事にこのイケメン二人は幼なじみなのだ。 イケメンだからいいじゃないかって? 馬鹿を言ってはいけない。 私はこの二人に振り回されっぱなしなのだ。 入学早々この二人に会うとは最悪だ… でも何でこの二人がこの学校に?確か二人とは違う学校に… 私は顔に出やすいのか尊がクスッと小さく笑みを零しすぐ近くに顔を近付けてきた。 ち、近い…です 尊『何で僕達がこの学校に居るか知りたい…でしょ?菜月すぐ顔に出るからわかりやすいね』 菜月「ふぇ?私顔に出てた?てか、尊顔近いよ…」 顔に出やすい等と言われてしまえば間抜けな声を出して両手で顔を触っていたが顔が近い事を思い出せば尊から一歩後退りをして。 尊『ごめんね?僕無意識にやってたんだよ。でも菜月可愛いからついつい顔を近くで見つめたく…いたっ!何するのさっ、戮!』 一歩後退りをするとすぐにまた一歩近づき距離を縮めていつもとは違う妖艶な笑みを浮かべて私の顎を持ち上げてまた顔を近付けて唇同士が触れるギリギリのところで後ろからバシッと鈍い音が聞こえるとすぐに尊は私から離れて後ろに立っている戮を睨み付ける。 た、助かった~ 何で叩いたか分からないけど戮ありがとうっ と心の中で感謝をした 戮『んな、色気もねぇ女のどこが良いんだよ。尊、目腐ったんじゃないか?』 フッと鼻で馬鹿にしたかのように笑いチラリと私を見た。 前言撤回 心の中ででも感謝をするんじゃなかった 戮のバーカ 不機嫌になったのが分かってしまったのか美佳が私に抱き付いていい子、いい子と子供をあやすかのように優しい撫でてくれた。 これで機嫌が直ってしまったのは単純かもしれないが私はすぐに笑みを浮かべて美佳に抱き付いた。 菜月「ありがとうー、美佳!」 美佳『よしよし。これで機嫌が直っちゃうなんて単純な奴めっ』 グサッ なかなか心に刺さりましたよ? 美佳さん まぁ、それはさておき― 菜月「ねぇ、尊。何でこの学校に居るのよ。確か尊は推薦で三鷹野高校に行くんじゃなかったの?寄り道で来たならもうそろそろ行かないと式に間に合わないよ?」
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