6人が本棚に入れています
本棚に追加
戮『何言ってんだ、テメェは。俺達もここの高校に決まってるだろ?推薦とかあったが断った。他人に俺の人生決められるなんてごめんだな。』
折角お馬鹿な戮推薦されたのに断るなんて勿体ない。
尊『僕は何となくここに入ったんだ。菜月も居るから楽しいかなとも思ったしね。』
にこりと爽やかで眩しい笑顔を私に向けないでほしい。
思わず私は尊から目線を反らしてしまった。
戮『逆に、なんで菜月が居る高校なんかに寄り道しなきゃいけねーんだよ。馬鹿か?』
私よりテストの点数が悪い戮に馬鹿と言われてしまえば気に入らなくムッと顔を顰めて(シカメテ)。
菜月「私戮じゃなくて尊に質問したんだけど。しかもあんたより頭良いのに何で馬鹿なんて言われなきゃいけないのよ!」
私が睨み付けてもきっと鼻で笑って嫌味を言われるだけだろうと私は語尾を強くして言った。
すると喧嘩をしそうな雰囲気が漂いさすがにヤバイと感じた美佳と尊が私達二人の間に入り止めに入ってきた。
美佳『菜月、そろそろ行かないと本当にヤバイんじゃない?だから行こ、ね?』
尊『僕達も早く行かなきゃ入学して早々遅刻なんてごめんだよ。』
尊に止められた戮は渋々といった感じに私との睨み合いをやめ、わかったと一言言うとクルリと身体の向きを変えてクラス発表の紙を見た。
戮『おい、尊。俺達1―Aだぞ。菜月と隣のクラスか…仕方ねぇから「結構です。」
戮の言いたい事などわかっているどうせ自分が会いに行ってやろうなどまたナルシスト発言をするんだろう。
言い終わる前にきっぱりと断ると少しショックだったのか壁に頭を押しつけて私に背を向けていた。
最初のコメントを投稿しよう!