運命の出逢い?

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. 「いや……会社関係者じゃないかもしれないし。それに……駄目だ。ほら、見て。」 「ん?」 彼女に腕を引かれて、仕方なくもう一度『爽やかイケメン』の方を見る。 すると彼の腕には、小さな子供が抱かれていた。 「あれ、子供じゃん……っていうことは、妻がいるってことでしょ? 流石に、妻子持ちに手は出しちゃ駄目だって。」 「だよね。それじゃあ月9ドラマっていうよりは、昼ドラになっちゃうもんね。」 「私、やだよ? あんたが不倫とかしたら。」 冗談半分で言ったのに、それに対して彼女は勢いよく言い返してくる。 「馬鹿言わないでよ。そこまで落ちぶれるほど、男に困っていないし。そういうのは、私よりも姫希のほうが陥りやすいと思う。」 「何で?」 「恋愛の免疫力が低下しているから。周り見ずに、破滅の道に突き進んじゃいそうだから。」 「……。」 今日は何だか、爆弾の投下率が高いな……。 望美、大槻のこと本気で好きだったもんなぁ……。 招待状を貰った時、行くかどうか凄く悩んでいたみたいだったし。 そんな姿が彼女らしくなくて、強引に誘ったのは他でもない私だったから。 好きだった人の結婚式に参加するなんて、強気に振舞わなきゃやっていられない。 彼女が刺々しいのは、ここに連れてきてしまった私にも少しは責任がある。 .
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