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「瑠里ちゃん!! 大槻君!!」
うわ……凄く綺麗な人。
スタイル良くって、足細っ……。
突然現れた謎の美人に、瑠里ちゃんはまたも歓喜の声をあげる。
「わー。紗智さんと大樹さん、それに琴ちゃんまで!! 今日はありがとうございます!!」
そして彼女の後ろから現れたのは……あの、『爽やか子連れ男』だった。
っていうことは……この人が、奥さんってこと?
っていうか……子持ちなの?
てっきり年下だとばかり思っていた人は、まさかの私の先輩にあたる人で。
「初めまして。新居紗智です。」
「あ……加賀見姫希です。はじめまして。」
細くてしなやかな手に握手をすると、彼女は微笑み返してくれた。
その優しい笑顔に、私は同じ女性として小さな憧れを抱いてしまった。
さて、主役のふたりには挨拶もしたし、あとは望美が戻ってくるのを待って……って。
帰って来るの、遅すぎない?
そう思って広い会場を、彼女の姿を探し回っていると……まさかの狩りの途中だった。
いかにも軽そうな男性と、楽しそうに話している。
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