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アーサーは、胸に熱くなる何かを感じた。
それは、妻ソフィアからもらったお守りである。
中には、太陽石が入っており、それが発熱しているのだ。
太陽石は、聖霊の石とも呼ばれ、持つ者に聖霊の加護を与える石である。
聖霊の力を得た、アーサーだったが、残された力は少なく、反撃を食らい息を引き取った。
王都軍は、その後ヴェルディ王国を占領し、殺戮を繰り返した。
その後、聖霊となったアーサーは、塔をつくり、殺された民、兵、自分、そして、妻子の魂を固く塔に封じた。
それがその後のルシアの塔である。
────『王国記』より
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