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出発の朝、アーサーは妻ソフィアからお守りを受け取り、王都へと向かった。
夜になり、ついに暗殺計画が進行する。
率いたのは、王都の内部に詳しい勇将バルデス。
部隊の士気も高く、アーサーたちは、要塞を難なく突破し、最も警備が固い城内へと侵入する。
何名かの隊員が囮となり、アーサーとバルデスで王のもとへと向かうこととなった。
そして、アーサーは、ついに王の前までやってきた。
しかし、そこには思いもよらないことがあった。
先ほどまで一緒に行動していた隊員が王の側についているのだ。
はめられた、とアーサーが悟ったとき、拳が頬にとんできた。
意識を失いかけ、朦朧とした中、バルデスが視界に入った。
バルデスは剣を抜き、アーサーの背中に刺した。
血が溢れ、ヴェルディ王国軍の象徴である、白の装備が赤く染まった。
バルデスも裏切り者──────。
そう思いながら、目を閉じた。
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