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フォークを持った手をつかむと、結くんの可愛い顔を見つめたままパクッと口に入れる。
「ん……超おいしい。結くんと同じくらい」
ニヤリと、笑ったら結くんの顔がますます赤くなった。
「なっなっなななな……」
「うそだよ。ケーキより結くんのほうがずぅーっとおいしい」
呆気にとられている結くんの唇に自分の唇を重ねる。
ほら……やっぱりね。
ケーキより、結くんのほうがおいしい。
いつものように結くんの唇をペロリと舐めあげてから、顔を離す。
結くんは恥ずかしそうに目線を逸らすと、
「……あま」
と、だけ呟いた。
「結くんにもあーんしてあげるね。いっしょ食べよ?あ、それとも口移しがいい?」
「絶対ヤダ!あめ玉とかならともかく……絶対ドロドロじゃん!」
「でもそっちのほうがなんかエロくて良いじゃない。絵的に。なんならほら、このチョコを結くんの体の至る所につけて、それを俺がなめ……」
「なに考えてんだ変態!食べてるときくらいエロから離れろ!」
結くんは頭から煙が出るくらい顔を赤くすると、ケーキを俺の口に放り込んだ。しゃべれないくらい大きい欠片を。
「ゆうふんひおい(結くんヒドい)」
「知るかっ」
あらあら……照れちゃって……。
本当可愛いんだから。
ケーキをぜーんぶ食べたあとは、約束通り……。
「あっ……や……はあ……んっ……ち、さと……だめっ」
結くんをおいしくいただきました。
「結くん、超おいしい」
ごちそうさまです。
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