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「問題はお前自身だ」
「え?俺?」
驚いた拍子に自分のことを自分で指さしてしまった。
「そうお前。問題ありまくりだろ」
「……たとえば?」
「まず料理全然出来ないだろ。それから掃除、整理整頓も苦手。おまけに朝は弱いし、寝坊は当たり前。ひとり暮らしになったら公共料金とか払わなきゃいけないんだぞ?」
「こーきょー料金ってなに?」
「……やっぱり俺はひとり暮らしは反対だ」
「え~、なんで~?ていうか公共料金って結局なにー?」
「大学は高校と違って甘くない。1日でも出席が足りなければ即単位を落とすことになる。授業サボって留年ってことになっても俺はそんなムダ金払わないからな。だからお前はひとり暮らしせず、ここから通え」
「えー、だって電車で1時間半も掛かるんだよー。超めんどくさいよー」
「文句を言うな!」
「ムリ」
「はあ……本当にワガママだなお前」
「そういう風に育てたのはアナタですよ」
「……」
しばし、見つめ合ったまま沈黙が流れる。
が、先に父さんが「はあ……」とため息をついた。
「そんなにひとり暮らししたいのか?」
「したい」
「じゃあ……こういうのはどうだ?」
「なになに?」
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