プロポーズは突然に?

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「ったく……合鍵使って入っていいとは言ったけど、寝込みを襲っていいとは言ってない!」 結くんはシャワーを浴びながら眉をひそめて俺を睨んだ。 「だって……結くんが可愛いから……」 「はぁ!?」 俺はお風呂場にあるプラスチックのイスに座って膝を抱えると唇をとがらせた。 やるだけやってお互いベッタベタになった俺たちは今、一緒にシャワーを浴びている。 「結くんが先に俺を誘ったんだもん」 「誘ってねーわ。寝てただけだし」 「寝言で俺の名前呼んでたよ?くすぐったいとか、そこはダメだとか、可愛い声出してさぁ~、夢ん中で俺とやらし~ことしてたんでしょー」 「うっ、うるさいバカっ!!!」 「ふにゃあ!!!」 結くんは顔を赤くするとシャワーを俺の顔目掛けてぶっかけた。 「もう、あがるぞっ」 「はぁい。結くん、あとで髪の毛乾かして~?それから体……」 「髪の毛はいいけど、体くらいは自分で拭けよ」 ガーン。 先読みされて断られた……。 まあ仕方ない……体は自分で拭くか。 着替えを済ませてから、結くんに髪の毛を乾かしてもらう。 「き~も~ち~」 朝から最高に幸せ~。 ワシャワシャと髪の毛をドライヤーで乾かしてもらいながら尻尾を振っていると、結くんが耳元に顔を近づけた。 「朝ゴハンはー?食べんのー?」 「食べるー」 「大したもんないけどいい?」 「結くんが作るものならなんでもいい~。ぜーんぶおいしーもん」 「はいはい……」 乾かしたあと、料理に取りかかる結くんを毎度のことながら後ろからギュッと抱きしめる。
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