プロポーズは突然に?

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「今日の朝ゴハンはなんですか?」 「目玉焼きと、ウィンナーと、ミニトマト……あとパン。あ、知里ヒマしてんだからパン焼いてきて。オーブンの上に食パン置いてあんだろ?」 「だめ。今超忙しいから出来ない」 「うそつけ!どこが忙しいんだよ!」 「超忙しいよ~。こうやって結くんのことギュ~して、体スリスリしてるでしょ?あーもー俺ってば超~忙しいー」 「……おい、コラ。さりげなく変なトコを尻に押し付けんな、ド変態ワンコ」 「わんっ」 「……なに今の」 「ん?返事してみたの。わんっ!」 「あ、そ……はいはい。かわいーねー」 「わんっ♪」 なんか俺、そのうち本気で犬になりそう……。 でも犬になったら結くんに飼ってもらうからなんの問題もないけど。 結局結くんがパンも焼いてくれていつものように全部用意してくれた。 「今日は目玉焼き食べさせるの難しいから隣か、前に座ってくれる?」 「じゃあ結くんの食べてる顔見たいから前に座るっ」 チュッとほっぺたにキスをしてからテーブルの反対側にまわる。 「いっただっきまーす」 「はい、どうぞ。こぼすなよ」 「結くん、パンにマーガリン塗って~?いちごジャムも!」 「ジャムくらい自分でやれ」 「ぶぅ……」 結くんにマーガリンを塗ってもらったパンを受け取ると今度はそのうえに自分でジャムをのせる。
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