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出来上がった天ぷら蕎麦は言うまでもなくおいしくて、俺は終始「おいしい」と言ってゴキゲンだった。
食べ終わったあとは早速猫足バスタブにお湯を溜め始める。
「結くん、泡風呂にしていい?」
「勝手にすれば~」
「わーいっ」
お湯が溜まっていけば溜まって行くほど、泡が立てば立つほど、俺のワクワク度も上昇していく。
気づけば泡がバスタブから溢れそうになっていて、まさに、理想通りの仕上がり。
「結くんお風呂出来たから先入ってて!」
「え?」
「あとで俺も入るからまずは結くんに入ってて欲しいの」
「はあ?まあ……いいけど……」
やっぱり結くんが先に入って泡にまみれてるとこ見たいじゃん。
タオルを持って先にお風呂場に行く結くん。その5分後に俺も風呂場へ行く。
「ゆーうくん……っ!」
目の前に現れたのはまさに俺の妄想通り……いや、妄想以上の光景!
入浴剤の心地良い香りと、キメ細かい泡に包まれた結くん。
鎖骨から下が泡で隠れている結くんは俺に気づくと顔だけこちらに向けた。
「泡立ちすっげーな、コレ」
結くん……可愛すぎるっっ!
一旦部屋に戻ってスマホを取ってくると、カシャ、と記念撮影。
「おまっ、なに撮ってんだよ!」
結くんは顔を赤くすると、隠れるようにザブンっとあごのあたりまでお湯に浸かった。
「記念撮影だよ。待ち受けにする」
「すんな!!!!絶対すんな!!!!」
「え~……わかった」
と、言いつつ早速待ち受けにすると、服を脱いで俺もバスタブに浸かる。
向かい合うように座ったらお湯と泡がバスタブから溢れ出した。
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