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可愛すぎてさっきから心拍数がヤバいことになってるよ。
ドキドキしてる……。
「ちぃにゃん?いつものおかえりのチューは?」
「へっ?」
「チューしよ?」
結くんは首に腕を回したまま顔を近づけると俺の唇を奪った。
いつもは俺が言うセリフを結くんが言ってることに戸惑いを感じながらも結くんを受け入れる。
お酒の香りが体に入ってきて自分まで酔いそうになってしまう。
結くんはチュッと音を立てて唇を離すと俺にもたれかかった。
「もぉ~らめ~。あるけないー。ちぃにゃん、だっこ。おれのことだっこしれ?」
「ん……わかった」
ひょいと軽々お姫様抱っこすると、結くんは手を使って靴を脱ぎ玄関の床にバタバタと落としていく。
ついでに靴下も脱いで落とす。
「んっ、しゅっぱあーつ♪」
「出発って、どこに行けばいいの?」
「んーっと、ちぃにゃんのへやっ♪」
「かしこまりましたあ~」
ぐでんぐでんになった結くんを抱えたままリビングを通過して俺の部屋へ。両手がふさがって電気をつける余裕もなかったので暗いままベッドに結くんをおろした。
「ふにゃあ」
「ちょっと待っててね、今、電気つけ……」
「いい」
「え?」
「でんきはつけないれ?くらいほうがいい」
「え~?なんで?」
ベッドに手をつき、顔をのぞきこむようにして聞くと、結くんはネクタイを外して俺の首に掛けた。
「だって……いまから、はだかになるんだもん」
「え!?」
結くんはニヤリと笑うと体を起こしてスーツのジャケットを脱ぎ捨てる。
「ゆ、結くん……」
パチパチとまばたきしてる間に、結くんはあっという間にズボンも脱ぎ捨てた。
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