プロポーズは突然に?

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結くんの家に置いていた自分のルームウェアに着替えると、布団干しとお風呂掃除を手伝った。 「あーあ……お泊まりしたかったな」 洗剤で泡だらけになったバスタブの中から顔を出し唇をとがらせる。 「だーめ。家でお祝いやるんだろ?主役のお前がいなくてどーすんだよ」 結くんはシャワーで浴室の壁についた泡を落としながら諭すように言う。 「家族行事はちゃんと参加しなさい」 「はぁい……」 「泊まりなら明日にすればいいでしょ」 「えっ!いいの?やったあ~!じゃあ明日朝からおうち行ってもいーい?」 「いいけど……朝って何時?」 「6時」 「はえーよ!」 「だって早く行って結くんと一緒にベッドでゴロゴロしたいんだもん……」 「はいはい、わかったよ。じゃあ、前に渡した合鍵あんだろ。あれで勝手に開けて入ってくれば?」 「うん、そうする」 やったあー。 明日は朝からイチャイチャしーようっ。 お風呂の掃除が終わると、いつものように結くんをうしろからギュッと抱きしめたままついて歩く。 結くんはパーティーの準備をしてるみたいで、リビングのテーブルの上をキレイにし始めた。 俺はただくっついてるだけ。 だって布団干しとお風呂掃除頑張ったもん。あとはもう甘えモード。 結くんも分かっているからか「手伝え」とか「離れろ」と言わず、俺を背中にくっつけたまま気にせず準備を進める。 俺って、ちょっと背後霊みたい……。
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