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結くんはゆっくりと頭を抱えたまま起き上がるとコーヒーに口をつけた。
「しかも……なぜか腰が超痛いんだけど……なんだろコレ」
「なにってそりゃあ昨日、あんだけ俺の上で腰振ってたら痛くなるんじゃない?」
昨日の結くんは本当に積極的だったからね……あー、だめ……思い出しただけでイケる。
「……は?」
「え?」
「……なに言ってんのお前」
え……!?
「結くん、昨日の濃厚なエッチを覚えてないの!?」
「ぶっ!!!ゴホッ…ゴホッ!まじでなに言ってんのお前!つーか、まさか知里、俺の寝込み襲ったのか!?」
「襲ったんじゃなくて同意!そもそも誘ったのは結くんだし!」
「え……」
「え、って、覚えてないの?」
「……全く」
ガーン……うそでしょ!?
「本当に!?全然!?なんにも覚えてないの!?」
「居酒屋に行ったところまではしっかり記憶に残ってるんだけど……そのあとは……さっぱり……というか……気づいたら知里の部屋だったっつーか……」
「……わかりました」
ホットミルクの入ったカップをテーブルにガタンと置く。
「覚えてないなら、思い出させてあげる。結くんの頭は忘れてても、カラダは絶対覚えてるはずだもん……っ」
「え!?おわっ!なにすんだっ!おろせっ!」
結くんを肩に乗せるように担ぎ上げるとお風呂場へ向かい、半分まで溜まったバスタブにシャツのまま放りこむ。
バスタブへと向かって放たれているシャワーのお湯が、結くん目掛けて飛んでくる。
あっという間に結くんの髪の毛がビシャビシャになった。
「んあっ……おいコラっ!てめぇなにしてくれてんっ……」
胸ぐらをつかまれた瞬間、逆手に取って顔を近づけキスをする。
昨日と同じくらい、甘くて溶けるような、濃厚なキス。
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