NO STAGE

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コツコツ... カツカツ... 2つのヒール音がする。 その音に、青年は目を開ける。そして、壁に寄り掛かっていた体起こし、2人の方を向く。 「あっ、お疲れ様です」 「うん、お疲れ様。そっちはどうだった?」 優男からの質問に、爽やか好青年は答える。 「ちゃんとプティにしてきましたよ。ほら」 そういうと、好青年は彼らの目線の高さまでゲージを持ってくる。中には、プティと呼ばれた手のひらサイズのモコモコした羊のような生き物が入っている。 「ん、1人で行かせたから心配だったけど、そんな心配はいらなかったみたいだね」 「そちらはどうでしたか?」 「正直ちょっと、手こずったね」 「彼奴の態度、むかつく」 クールな青年は、思い出したのか、眉間にしわをよせる。
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