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……。
さすがに沈黙した。
ハンターという仕事上、僕達はいつ襲われるか分からない。
だから、体調管理をしっかりしないと命に関わる事があるのだ。
「ガイ……」
「な、なんだよ」
「君、早死にするよ?」
「んな真面目な顔でいうなぁ!」
「だって、僕の長年の経験から、体調が悪い時に限って――」
「不吉なこと言うな! それに俺の方がこの仕事は長いぞ!」
「……あ、そうだった」
そういえば、ガイって僕より年上だっけ。
忘れてた。
危ない危ない。
「お前、忘れてたとか言わせねぇぞ」
ガイが凄んで見せる。
「いや、忘れてた」
言うと、今度は呆れたようにため息をついた。
「お前なあ……。アホなのか天才なのか分からん奴だな」
「僕は、アホでも天才でもないよ。ていうかそれ失礼」
くだらないことで言い合う。
「でもそれくらい怒鳴れるなら大丈夫だね」
すると、ガイは思いだしたようにお腹を抑えた。
「思い出させるなよ……」
たちまち、さっきまでの元気が萎んだ。
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