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マックの緊張を感じ取って、斜め後ろに控えていたガムがそっと耳打ちする。
「マック? 依頼人てこの二人か?」
「・・・ちゃう。こんなガラ悪い依頼人おるか。」
耳聡く聞きつけて、絵になるような整った顔立ちで眉をひそめてみせたのは、先ほどお辞儀してみせた方だ。
「・・・おい、ガラ悪いって言われてるぞ。」
「お前がな、ジェイ。」
目線はこちらに向けたまま、軽く顎をしゃくって投げかけられた言葉に、相方は薄く笑っていなしてみせた。
「俺ぇ? ニノの方だろ?
シュミ悪いからヤメロって言ってんのに、そのシャツ着てくるから。」
「・・・なにソレ。 『ガラ』でかけてんの!? 寒っ!」
「お前の発想のが寒いっつーの! だいたい俺より年下のクセに昭和臭いんだよ、お前の発想は!」
「昭和生まれだもん、仕方ないだろ!」
「そーゆー問題かぁ!?」
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