挑発

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「・・・それ寄越せや。」 「やだね。」 至近距離で対峙するガムとジェイから一歩下がった位置で、ニノが悪戯っぽく笑った。 軽いタッチでタブレットの画面を弾いて通信を切断する。 「てめぇ・・・!」 「!ガム、待てや!」 マックの制止よりも速く、再び一気にニノとの距離を詰めたガムの掌底が、その顎先を鋭く狙う。 さっきとはその速度も精度も段違いの動きだった。
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