攻防

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「あーぁ、本気で怒らせちゃったかな。」 さらに打ち合いの激しくなる二人から邪魔にならないよう距離をとって、ニノがマックに向き合う。 こちらも飄々としてるわりに隙がないが、力で向かってくる気はないようだ。 冷静さを取り戻すつもりで、マックは深く息を吸って口火を切った。 「・・・ふざけ過ぎや、お前ら。何者や。」 「言ったでしょ? 始末屋だって。」 「ニノ、ソレ言ってないって、まだ。」 「あれ?そだっけ? じゃあ改めまして、ヨロシクご同業。」 ガムを相手の攻防に、まだ軽口を叩く余裕があるのか。 会話に割り込んできたジェイに比べ、感情のまま飛び込んだガムの動きは、明らかに普段のキレを欠いている。 ・・・いや、迷ってんのか? ガム・・・。
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