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ガラッー
「「遅くなってすいません!」」
クラスの子たちが一斉に私たちのことを見る。
「大丈夫よ。席について。」
「「はい。」」
すでに今年1年のスケジュールについて話しはじめていた先生は、続きを話し始めた。
「いい?高校2年生は本当にあっという間に過ぎてしまうの。今すぐとは言わないけど、ちゃんと2年生のうちに行きたい大学や学部を決めておいてね。」
私立の中高一貫で、進学校の私の学校は早い段階から進路を決めている子が多く、私も歴史系の学部に進もうと思っていた。
「じゃあ、次に時間割と担当教員の名簿を渡すわね~。」
新学期というだけに、机の上にはプリント類が山のように積み上がっている。
『時間割...か。
日本史は...
お、根元先生だ!
ラッキー♪』
根元先生には、中学2年のときに担任をしてもらってからすごくよくしてもらっている。
私が歴史に興味を持ったのも、この先生のおかげであった。
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