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『英語は...
げっ。3個もあるのかよ。
担当は...』
英語が大の苦手である私にとって、担当教員が誰であるのはとても重要なことなのだ。
『柳澤先生かあ。
ライティングは...
ん?
沢村一莎?
新人かな?
最悪だ...』
大学を出たばかりや、20代の若手教員が多いうちの学校にはこの手の授業が多かった。
『まあ、いきなり高2を任せられるぐらいだからそれなりに腕はあるのかな?』
「明日から授業が始まるけど、指定校を狙っている子はこれからが勝負よ。気を引き締めて授業に取り組むようにね!」
見た目は穏やかながらも熱血な担任は、5年間高校3年生を持っていたベテラン教師だという。
私は、この人が担任でよかったなと思いながら家路についた。
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