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まだ、平日の昼だというのにカーテンも開けていない部屋は薄暗かった。そこに酒びたりの男が一人。
男は、テーブルに飾られている女の子の七五三の写真を見ながら泣いていた。
「真央・・・うぅ・・真央・・・。どうして・・・・・・どうしてこんなことになってしまったんだ!!!!!!」
男は、持っていたグラスをテーブルに叩きつけた。
その力に耐えられなかったグラスは、四方に飛び散った。
「どうして、真央だったんだ・・・・。
小泉・・・・・。全てはアイツの・・!!!!!」
真央は、この酒びたりの男[神崎隆夫(カンザキタカオ)]の一人娘だった。
神崎隆夫は、真央がいた頃は子煩悩な父親で家族を一番大切にしていた。妻の典子と3人幸せに過ごしていた。
ある事件が起こるまでは。
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