神崎隆夫

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その後、典子は心労が重なり 食事が喉を通らず、拒食症と診断された。 毎日真央のことで泣いていた。 そして、自分を責め続けていた。 最期の方は、典子自身動くのもやっとな状態で、常に真央の幻覚が見えていた。 その方が幸せだったのかもしれない。 結局食べ物は口から入れることが出来ないまま、餓死で息を引き取ったが微笑んでいるようにも見えた。 典子は今頃、真央と一緒にいるのだろうか。 そして俺は一人になった。 それも、これも全て小泉のせい。 そんなヤツが、たった2年少年院に入っただけで、出所してきやがった。 俺は、お前だけは絶対に許さない!!!
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