小泉貴弘

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どこに向かうでもなく歩く。 しかし、今日も暑い。 一体何℃くらいあるんだ。 日焼けした男子児童が自転車に乗ってこちらにやってくる。 立ちこぎをしながら、すれ違う。 僕はいつから、ああいう無邪気な気持ちを失ってしまったのだろう。 毎日が楽しくて、何も考えずに過ごしていた日々。 それが今じゃ、人の目を気にして生きる生活を送っている。 それはきっとあの頃の失敗が全てだ。
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