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「その指輪に魔力を流してみろ」
「魔力を?指輪の能力を発動させる程僕に魔力はないの知ってるよね」
生まれつき僕には魔力が無く、今でも微量程度にしかない
その為術式に頼り魔力をあまり使わない魔方陣としてしか僕は魔法を殆ど使わない
「大丈夫、我お手製の指輪で出来ておるからその辺は心配するな、しっかり我から主への愛も込めておるからのぅ」
そう言って抱きつくリリアをよそに言われた通りに試しに魔力を流してみる
目では見えないがはっきりとわかった、リリアの魔力が僕の身体中を伝っているのが
「これはなぁ、我の魔力を込めた指輪でな
それに魔力を少しでも込めると我の魔力が身体中を伝う様になっておるのじゃ」
「…………」
僕はリリアの話を理解した上で一つ不可解な点を聞いてみる
「なんで視力が戻ってるの?」
「何!?視力がもどっておるのか??」
そう言って激しく体を揺さぶられる、物凄い嗚咽感に苛まれる
コホコホと咳き込んで見せると慌てて離してくれた
「うーんだがどうしてなのだろう………視力も筋力も聴力も魔力が潤滑になっておらんと確かに本来よりかは劣るという話は聞いたことがあるが。」
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