日常

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魔力は元々魔導官と言うもので体内に流れていてリリアの言う通り身体能力の上昇させる だが上昇はさせるだけで魔力自体が無いと極端に身体能力落ちると言うわけではなく 身体能力が通常に戻るだけ 本来魔力が元々ない人間(ピープル)すらも存在する つまりここまで極端に殆ど見えない視力が通常に戻ることは普通ではあり得ない 「ごめんねリリア、料理が冷めるから少し集中させて」 考えていても仕方ないと思いリリアに厨房を出るように促す 「嫌だ、我はここで見てる」 いつの間にか持ってきた王座に座り込んで頑として動こうという気配を見せない それも仕方ないと思いため息を溢した後に料理を作り始める その数分した後に全ての料理が出来上がり一息付こうと壁に寄りかかる 「フフフ主も随分変わったな」 「それは言わない約束」 「荒れていた頃も良かったがやはり今の方が一番だ」 リリアの言葉がチクリと胸に突き刺さる 「主っ!!指が!!!!」 クロイスの指は赤い液体でまみれていた 料理の際に何度も指を切ってしまったのだ 「良く見えるっていうのも結構疲れるんだね」 急激に視力が戻った事に酔ってしまい手元を度々に切ってしまったらしい 「今日は血を流しすぎちゃったし寝るね」 「ぬー主と一緒に最後の食事がしたかったのになぁ」
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