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最後のという所にピクリと反応するクロイス
「主への手紙だ」
そう言ってふわふわと手元に手紙が飛んでくる
中身を確認しようとしたのだが既に開封されていることに気付く
「すまぬ、主を奪おうとする輩がいるのかと思ってな」
そう言ってシュンとなる
僕を欲しがる輩なんて魔族くらい、しかも戦力目的位しかないでしょ
「大丈夫、少しだけ嬉しいよ」
「ぬ、主ぃ!!!………って避けるな馬鹿者!!」
抱きついてくるリリアをかわし中身を確認する
【拝啓クロイス=フィラデルフィア様
私を覚えていますか?スコルフ=ドラグマ=アクセルです、私の親友盗賊クラウスの息子を今回引き取る事にしましたぁ、異論は認めませーんといっても本来ならクラウスが死んだ時に決断すべきでしたね……】
くだらない話がつらつらと続いている
まとめると僕をスコルフが継いだ学園に転入しろ、これは国の意思でありその利点は今までの罪を無くし改めて人生をやり直せるという事
そしてそれを断った時に起こる欠点、つまりデメリットは僕が今いる場所を国が攻撃するとの事
一通り内容を理解して視線をリリアに移す
「我としては主にいつまでもここに居て欲しい、が」
「僕は行くよ」
「そうか、やはりな思った通りだよ」
悲し気にする表情に胸がチクリと痛む
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